医療現場で働いている薬剤師の主な役割は、医者が出した処方箋に従い正しく薬を調合することです。薬剤師は普段薬の保管・管理を行っており、医師の処方箋により薬を患者に手渡しします。ですが、ただ渡せばいいという訳ではありません。
他に飲んでいる薬はないか、アレルギーはないのか。薬によっては食べるものも制限されるため、それを患者に伝える必要があります。副作用を起こさない為、それらの確認を怠ってはなりません。勿論医者や看護師も副作用の確認を行います。
そういった二重チェックを行うことにより、処方ミスを減らすことが可能です。しかし、医療現場以外で働いている方も多くいます。違法薬物の取り締まり・スポーツ選手のドーピングの防止というように、多方面で活躍をしています。
違法薬物を取り締まるのは麻薬取締官の仕事です。この麻薬取締官の求人応募条件の中に「薬剤師」が含まれています。何故なら、押収した違法薬物の成分を調べるには、薬剤の知識がないと出来ないからです。また、スポーツ業界にはスポーツファーマシストというものが存在します。
選手が治療目的で薬を使用した際、ドーピング検査で陽性反応が出ないように選手の相談に応じています。禁止成分は医師が処方した薬や市販薬にも含まれている事がある為、注意が必要です。しかし、こういった知識は一般では得られにくいです。その為、スポーツファーマシストの存在は必要不可欠になってきます。以上で述べた通り、この職業は医療・行政・スポーツといった様々な場所で活躍出来る存在です。